


あいにくの天候にもかかわらず、開場時間を待ちかねたように受付する参加者たち。その表情に、この1日に対する期待感がうかがえる。
開会の挨拶に立った麓幸子前日経ウーマン編集長(現発行人)は、「今は大きく潮目が変わる時期で、女性はイノベーションを起こす存在。世の中は、女性リーダーを望んでいる。臆することなく舞台に上り、さらに上りつめてほしい」と話し、熱気あふれる1日が始まった。
ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEOの石黒不二代さん、横浜市長の林文子さん、日本IBM執行役員の志済聡子さんの基調講演、ランチ懇親会、午後のセッション、ネットワーキングパーティと盛りだくさんのコンテンツを、約230人の参加者が共有した。

最初に檀上に立ったのは、ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEOの石黒不二代さんで、テーマは「Challenge the Rule〜今、変革のとき」。2歳になる息子を連れて34歳のときにスタンフォード大学ビジネススクールに留学。卒業後、米国シリコンバレーでコンサルティング会社を起業したエピソードを話しながら、「自分で自分のリミットを作らないで、思ったことは実行してほしい」と、受講生を応援する。
民間企業の社長から横浜市長となった林文子さんは、男性社会で生きてきた自分のビジネス人生をユーモアを交えて紹介。その経験のなかで得たものを受講生に伝える。「相手を褒めること。男性は照れるから反応は悪いが、言い続けることが大切」と笑う。そして「愛をもって人と向き合うことが、何事も乗り越える原動力」と、エールを送った。
最後は、日本IBM執行役員の志済聡子さん。志済さんは、日本IBMでの取り組みについて紹介しながら、大手企業で働く女性として自身の体験から学んできたことや心がけてきたことなどを、エグゼクティブを目指す女性たちへアドバイスを送る。「企業のプロフェショナルとして自分を磨くこと、そしてしなやかで魅力的な女性になってほしい」と話し、「働く女性だからこそ外見を磨く努力を怠らないで。仕事以外の世界を広げ、人との出会いを大切に」と受講生に笑顔を向けた。

昼食は、バイキング形式のランチ懇親会。参加者の多くは1人での参加だが、食事をしながら会話する姿は、まるで気の合う友人同士のよう。会場内のあちこちで、ネットワークづくりが進んでいる。
「私自身がリーダーなので、皆さんの話にはとても共感がもてた。これからはリーダーとしてワンランク上を目指したい」(メーカー・40代)、「起業したくて今日は来ました。『リスクを避けたいから起業した』という石黒さんの言葉にはとても共感し、勇気をもらいました」(金融・27歳)、「女性管理職が少ない会社のなかで、私は管理職を目指したいし、会社もそれを期待しているように感じられる。今日の経験を生かしてリーダーを目指したい」(金融・29歳)、「産休明けで会社に復帰したばかり。今日はモチベーションを上げるために来ました」(金融・40代)と、参加者の口からは、前向きな意見がたくさん飛び出した。
食後には、会場内に設けられたネスレの「ネスカフェ バリスタ」で作られたコーヒーが人気。昼食のあとには、ロビーにしつらえられたパナソニックの「レッツノートJ」や養命酒製造の「ハーブの恵み」が並ぶブースをのぞくなど、受講生たちはどこまでも積極的だ。





