日経エレクトロニクスセミナー 第3回 Ethernetが変えるクルマの未来 〜鉄道、産業機器にも拡がる〜

 これまでは、オフィスや家庭の通信機器やパソコンなどを接続するベストエフォート型のネットワークで利用されてきたEthernet。今後は、リアルタイム性の確保が不可欠な分野に広がります。
 特に、今後急拡大が期待されているのが自動車分野です。自動車業界では今、Ethernetを採用する機運が高まっています。先頭を走るのがドイツBMW社です。2013年9月に発売した新型「X5」では、周辺監視用カメラ・モジュールとECU間を接続する映像伝送路にEthernetを適用しました。2015年には車載情報端末とセントラル・ゲートウエイ間を接続する情報通信系の伝送路に、Ethernetを適用する予定です。
 さらに、車載Ethernetの最大データ伝送速度の向上が取り組まれています。2018年には現行の100Mビット/秒から1Gビット/秒への対応が目指されています。車載Ethernetの物理層の仕様を策定中のIEEE P802.3bpによれば、車載Ethernetの接続口(ポート)の数は、2019年に2億7000万にまで急増するとしています。中・高級車に1台当たり平均10ポート搭載されると仮定すると、実に2700万台が搭載する計算です。
 自動車以外のリアルタイム性を求める分野でも、Ethernetの普及に向けた動きが加速しています。鉄道では現在、IEC(国際電気標準会議)で鉄道用Ethernetの標準化が急ピッチで進められています。工場などの産業機器でも着実にEthernetの普及が進みそうです。
 本セミナーでは、車載向けEthernetの開発に関する最新動向を解説していただきます。標準化や各種仕様の最新動向をはじめ、セキュリティーに関する講演もお届けする予定です。また、2日目には車載Ethernetと同様に信頼性とリアルタイム性を重視する、鉄道や産業機器向けEthernetの最新動向についても紹介し、Ethernetの将来像について異業種間でのパネル討論会も実施する予定です。
 皆様のご参加をお待ちしています。

開催概要

日 時
2014年7月9日(水)〜10日(木)10:00〜17:30 9:30開場(両日とも、予定)
会 場
主 催
日経エレクトロニクス
協 賛
ブロードコム、マーベル・ジャパン、マイクレルセミコンダクタ・ジャパン、TTTech、
ベクター・ジャパン
受講料
58,000円(税込)

※ 受講料には、昼食は含まれておりません。
7月9日セミナー終了後に実施する交流会に参加いただけます。セミナー登録時にご登録ください。

プログラム

※講演者や講演時間など、プログラムは変更になる場合がございます。予めご了承ください。

お申し込み受付を終了しました

7月9日(水)

10:00〜11:00

Ethernetを中心とした次世代車載ネットワークの最新動向
The Latest Trend of In-vehicle Ethernet Network

トヨタ自動車
制御システム基盤開発部 基本ソフトウェア開発室 LANグループ長
後藤 英樹 氏

Ethernetを中心とした次世代車載ネットワークの最新動向について、物理層・プロトコル・ソフトウェアの技術標準化を推進する各標準化団体の活動概要を紹介すると共に、トヨタ自動車における取組みも紹介する。

11:05〜11:50

JASPARが進める車載Ethernet標準化への取り組み
Approach on In-Vehicle Ethernet standardization by JASPAR.

JASPAR 次世代高速LAN WG ソフトウェアチームリーダー
日本精機 R&Dセンター開発部 開発2
渡辺 芳樹 氏

JASPAR 次世代高速LAN WG ハードウェアチームリーダー
デンソー 基盤ハードウェア開発部 車載通信技術開発室
加来 芳史 氏

JASPARでは車両内ネットワークへのEthernet適用に先立ち、2012年から次世代高速LANワーキンググループを発足し、国内外関連団体・企業と緊密な連携をとりEthernetの車載要件を明確化し、標準化推進団体へ提案する活動を進めてきた。今回は本ワーキンググループの体制や活動内容に加えて、これまでの活動状況をソフトウェア(ミドルウェア、プロトコル)、ハードウェア(物理層)を事例に紹介する。

11:50〜13:00

休憩

13:00〜13:45

車載ネットワーク技術AVB/TSNへのルネサスの取組み
Renesas’s solution for AVB/TSN standard

ルネサスエレクトロニクス
車載制御第一事業部
木内 真吾 氏

Ethernetはその高速性・汎用性から今後の車載ネットワークの有力な技術であるが、LANを構成した場合、リアルタイム性を担保できないという弱点があった。この弱点を解消するべくIEEE802.1タスクグループで検討・標準化された、AVB(Audio Video Bridging)/TSN(Time-Sensitive Networking)技術について解説し、これに対するルネサスの取組みを紹介する。

13:50〜14:35

車載Ethernetの測定・シミュレーションツールの課題
Challenges in Simulation and Measurement of Automotive Ethernet Networks

ベクター・ジャパン
開発ツール部
竹本 順一 氏

ベクターはCAN/LIN/FlexRay/MOSTなど既存の車載ネットワークに対応した製品に加え、車載Ethernet用の開発ツールCANoe.EthernetやAUTOSAR対応の組込みソフトウェアなどを既に提供しています。
本講演では、車載Ethernetのネットワーク開発での測定・解析およびシミュレーションツールに対する要件や課題について紹介致します。また、それらの課題を解決するベクターツールを提案致します。

14:40〜15:25

Marvell Semiconductor - Bringing Ethernet to Automotive Networking

Marvell Semiconductor
Ethernet and Automotive Sr. Product Line Manager
Alexander Ekiong Tan 氏

Marvell Semiconductor is a leading supplier of semiconductors for networking and Ethernet. Semiconductor components that provide Ethernet solutions to meet automotive requirements are key for next generation automotive architectures. This presentation will discuss the need for Ethernet in automotive networking systems, trends in deployment, and the state of various automotive Ethernet technologies. Consideration will be given for Fast Ethernet and Gigabit Ethernet solutions and the various system requirements and trade-offs will be discussed.

15:25〜15:55

休憩

15:55〜16:40

Ethernet rises to the Automotive Physical Challenge
Advanced Driver Assistance Systems (ADAS)

Micrel
LAN Solutions - Automotive & Industrial
Senior Product Marketing Manager
Mike Jones 氏

Ethernet is already common place in vehicles today with the continued adoption of ISO 13400 Diagnostics over IP (DoIP). However, for Ethernet to be adopted as the ubiquitous in-vehicle networking bus there are additional challenges to satisfy. ADAS camera systems is one of the many applications where the industry is looking to utilize the multi-faceted benefits of Ethernet. It also exemplifies the major challenges for an in vehicle connectivity solution; size, heat, noise, reliability and cost.
This presentation will detail a proven Ethernet based ADAS sensor solution and how it meets all of the above challenges.

16:45〜17:30

車載Ethernetのエコシステムとアプリケーション開発事例
Automotive Ethernet ecosystem and application development example

Broadcom
Infrastructure & Networking Group Product Line Manager
竹内 純一 氏

BroadR-Reach® Automotive Ethernet技術により、既存のEthernetのエコシステムを活かし、高速かつスケーラブルでシームレスな車載ネットワークを実現することが可能となった。今回のセミナーでは、BroadR-Reach® 物理層の技術レビューを行い、BroadR-Reach® 物理層のエコシステムおよび開発事例をご紹介する。

7月10日(木)

10:00〜11:00

10 YEARS AUTOMOTIVE ETHERNET

BMW AG
E/E Architecture and Infrastructure Project Manager
Kirsten Matheus 氏

In recent years Automotive Ethernet has received a tremendous amount of attention. BMW is proud to have pioneered this movement and to have successfully moved the industry in this direction. BMW started 10 years ago to work on this topic and has seen the technology pass through various phases on the way. This presentation will give an overview on the different challenges that were mastered in each. Furthermore solutions will be presented and an outlook will be given that anticipates future uses and use cases of Automotive Ethernet.

11:05〜11:50

つながる自動車のセキュリティ

情報処理推進機構 (IPA)
技術本部 セキュリティセンター 情報セキュリティ技術ラボラトリー
中野 学 氏

車載システムやネットワークの向上によって、自動車のサービスも充実する一方で、セキュリティ上の脅威の可能性も指摘され始めている。IPAでは、自動車におけるセキュリティの現状を調査するとともに、車載システムにおける脅威の分析を行ってきた。自動車のセキュリティに関わる事例と共に、「IPAカー」と呼ばれる自動車のモデルを使ったセキュリティ分析結果について紹介する。

11:50〜13:00

休憩

13:00〜13:45

Web-based IVIの真価とは
Real power of Web-based IVI

ニューフォリア
取締役 最高技術責任者
羽田野 太巳 氏

近年、Tizen IVI, QNXといったIVIプロダクトにおいては、そのアプリケーション基盤にウェブ技術を採用している点が大きな特徴だ。また、ウェブ技術の標準化団体であるW3Cでは、IVIのウェブAPIの標準化も進められている。本講演では、標準化動向、IVIのアプリケーション基盤にウェブ技術を活用することの意義と課題について、ウェブディベロッパーの立場から考察する。

13:50〜14:35

鉄道車両用Ethernetの国際標準化動向とその適用
Ethernet for railway application and the standardization

東芝
社会インフラシステム社 府中社会インフラシステム工場 鉄道システム部 主幹
鎌田 恵一 氏

鉄道車両では、従来から専用ネットワークにより車両内の情報伝送を行っていたが、伝送の高速化・大容量化、さらに鉄道車両の高機能化や乗客へのサービス向上のためにEthernetを採用する動きが高まって来ている。
また、同時に鉄道車両用途として標準化の必要性から国際標準化の活動も進められている。
本講演では、その国際標準の技術的特徴とともにEthernetを鉄道車両に適用するための技術的な内容、そして、Ethernetの鉄道車両への適用例について紹介する。

14:40〜15:25

産業用Ethernetに求められる機能
Requirements for Industrial Ethernet

日本プロフィバス協会
会長
元吉 伸一 氏

製造業の工場現場で使用されている通信ネットワークとして、Ethernetの採用が急速に進んでいます。ものづくりのアプリケーションでは、信頼性、リアルタイム性が求められるため、Ethernetでありながら、独自の機能を付加しています。今回、これらの機能について解説します。また、制御データだけでなく、Ethernetにシャットダウンデータ(安全データ)を同時に流す安全バスにも言及します。

15:25〜15:50

休憩

15:50〜16:30

【パネルディスカッション】
車載/産業/鉄道用Ethernetの共通点と特有点

<パネリスト>

  • トヨタ自動車 後藤 英樹 氏
  • 東芝 鎌田 恵一 氏
  • 日本プロフィバス協会 元吉 伸一 氏

<モデレーター>
日経エレクトロニクス 記者 根津 禎

Ethernetに対する、自動車、鉄道、産業の各業界でのアプローチの共通点や相違点などを探ります。あわせて、議論のテーマや質問事項を会場から募集致します。当日、受講者の方には質問用紙をお配りますのでご記入ください。

16:30〜16:45

休憩

16:45〜17:30

自動車関連メーカーへのQ&Aセッション

<登壇者>

  • トヨタ自動車 後藤 英樹 氏
  • BMW AG Kirsten Matheus 氏
  • JASPAR 加来 芳史 氏(デンソー)
  • JASPAR 渡辺 芳樹 氏(日本精機)

<モデレーター>
日経テクノロジーオンライン 副編集長 狩集 浩志

セミナーに登壇していただいた自動車関係企業の講師に、受講者の方を代表してモデレーターが質問いたします。当日、受講者の方には質問用紙をお配りますので、ご記入ください。キーパーソンに質問できるまたとない機会です。

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